カテゴリに悩んだけど…

このブログの機能の中に「気になるURL」ってのを紹介してるコーナーがありまして。
ニュースとかの時事ネタだったり、どんなことが流行ってるのか知るきっかけにのなるので、たまに注目してるわけですが。
今回、特に気になる感じだったので、見に行ってきました。


らくだのひとりごと: 席を譲らなかった若者


元々は、電車の中でハイキング帰りの老人が席を譲らせようと、座っていた茶髪グラサン姿の兄ちゃんの前でイヤミこいてる姿を見た、という話。
このブロガーさんは穏やかな表現で書かれていて、普通に「道徳の教科書」とかに出てきそうな記事になってます。
ただ、コメントが一部ちょっと過激っぽく(極論派同士の意見合戦)みたいになってる面もあるんですが。
んでも、暴論とか暴言はないので、見ていて面白くてよいかもです。
いろいろ考えさせられました。


んで、私の場合なんですが。
東京でのOL時代、電車を3本乗り継いで、片道1時間かけて通勤してました。
しかも、残業が多く、しかもそれが結構遅い時間までありましたし、土曜日でも休日出勤なってのも、よくありました。
ちなみに、どれくらいの残業だったかってのは、会社からの帰り(総武線各駅停車の駅を利用)、乗る電車が黄色いことに感動できるくらいでした。
なにせ、ちょっと遅くなると、総武線御茶ノ水までの折り返しになっちゃって、代わりに中央快速の赤い電車が、各駅に停まるようになるのです。
細かい時間は忘れちゃったけど、2200前後からじゃなかったかな。
そんな日が続いていたのです。


そしてその頃、ちょっとした交通事故に遭って、足をケガしていた事がありました。
松葉杖をつくほどではなかったし、基本的にパンツスーツだったので、足に巻いた包帯は、外からは見えません。
その日も帰りの電車は赤い電車でした。
それでも、マンションは駅を出て、丘を上った先にあるし、まだ残業の日々は続くので、休んでおきたい。
近くで空いている席はシルバーシートだけだったのですが、ケガ人だし、10分も立ってるのはつらいってので、そこにかばんを抱えて座ってうつらうつらしていました。
…すると、元気そうな老人(推定60前後。ウチの祖母よりは若いに違いない)がやってきて、私の前に立ちました。
そして私の前で咳払いをしたです。
私はそれで、はっとして目が覚めて顔を上げました。


「おまえ、若者のクセに席を譲る気はないのか? 年寄りを前に座ってて気が引けないのか?」


…いきなり、そんなような事を言われました。
ちなみに、そのとき、向かいの席にも私の隣の席にも若い人は座ってました。
っつか、でも、昔の記憶なんで定かじゃないですが、隣はそれこそ金髪にグラサン(夜なのに)の兄ちゃんだったし、向かいの席はサラリーマン風の3〜40代くらいの青年だったと思います。
こっちを見た後、皆で寝たフリや新聞読んでるフリでした。


ちょっと面食らっちゃいましたが、とにかく相手は年寄りとは言え、元気そうな感じ。
口調語調もしっかりハッキリしてるし、姿勢も足元もしっかりしてるように見える。
別に荷物を持ってるわけでもなく、単に座りたいだけなんだろうな、と私は判断しました。


「ここはシルバーシートだろう? 年寄りや病人が優先して座る席だ。なのに…」


老人は私に向けて説教を始めました。
その点、前述のブログに出てきた老人とは違いますね。
これでイヤミ言われてたら、私もブチ切れてたと思いますが、疲れてたので厄介ごとも面倒だし、ズボンのスソをめくって、包帯が巻かれてるのを見せながら、こう言ったとです。
「普段ならお譲りしてますが、私は今、事故に遭った後で足をケガしてるんです。すみませんが…」
…それ見でおとなしくあきらめてくれたら良かったんですが、その後に妙な反論してきやがりました。


「ケガ人ならケガ人らしく松葉杖でもついてればいいものを。今の世の中、なっとらんぞ。わしに席を譲る若者は、おらんのか?」


………はぁ?
ちっとも理に適わん反論で逆ギレですか?
しかも席を譲れってのが、「年寄りに」じゃなく「わし」に変わってますよ?!


…その後、その人は、車内の反対方向に(私は前部寄りに座ってて、その人は後部に向かって)歩いていき、途中で空いてたんだか、誰かが空けたんだかの席に座ったようでしたが。
なんだか、私が悪いわけでもないのに、気まずい空気が流れてました。
ただ、そんなわけだったので、ちゃんと目的だった新宿駅まで座り続けましたし、乗り換えた山手線では空席が見つからなかったので、ドアにもたれるようにして立ってましたけどね。
優先席に行って譲ってくれと言ったりもしませんでした。…っつか、する気はなかったです。


ちなみに、普段は私、お年寄りや赤ん坊連れの方とかケガされてるような方なんかには、可能な限りこちらから席を譲るようにしてますよ。
そして前述の困ったちゃんみたいな人は、原則スルーです。


そこで、見てきた他のブログでも、似たような体験をされた方のお話があったので、紹介。
http://d.hatena.ne.jp/Maksymilian/20050429/1114783398

こちらは、同乗されてた紳士の対応の素晴らしさに喝采 .。.:*・゜☆
そして、この方の出された啖呵(?)も、秀逸だったと思うです。
たしかに、そんな事を言っちゃったら周囲の視線は痛かろうと思うけどさ。
んでも、間違ってないよ、と思うです。


んで、今回のことに触れてるブログで、気になったのがこちら。
2005-04-29
本家のブログでも、年金滞納云々ネタで盛り上がり、いつの間にか選挙行けとかいう話題に摩り替えられたりしてましたが。
この方の妊婦通勤中に、席を譲ってくれた数少ない人は「ヤンキー」だったとおっしゃってますです。
私の実体験を踏まえて言えば、実は意外とヤンキーの方たちのほうが、仁義とか躾とかには厳しいので(ヤンキー社会は縦社会なのです)、老人とか女子供には優しい人が多いのです。
子煩悩さんも多いしね。
…しかし、その体験があったくせに、ここで件の茶髪グラサン兄ちゃんの年金滞納決め付けのネタから始まってるのは痛かったですが。
っつか、そこでさらに、「元気な年寄りはまだいい。保険で税金、使ってないから…」みたいな感じなのは、ちょっとどうかと思いましたが(滝汗)


んで、この方の妹さんが松葉杖だった時に席を譲ってもらえなかったという話でしたが、それについて、こちらのブログの下のほうを読むと、さらに頭を抱えたくなるです。
2005-04-30
…いや、本当はこれ書かれてる内容の全般に注意いってたハズなんですけどね。
内容、基本的に私の言いたかった事を全てまとめてくださってるような感じです。


それから、もう1つ。
これも今回の話をわかりやすくまとめてるかなって思ったのがこちら。
(いかんせん、本家には大量のコメントがついていて、なかなか全部は読みきれないですから…)
http://d.hatena.ne.jp/shima_kano/20050430
どっちもどっち…ってのが、「あぁ、なるほど!」って感じでした。



…ここまで書いたのはいいけど、なんだか上手くまとまらない。
とりあえず、消すのももったいないのでこのまま残しちゃいますが(をい!)
誰もが気持ちよくいられる社会でありたいですね。